去年の夏服、出したら黄ばんでいた…ということありませんか?
衣替えのたびに、ちょっとした「あれ?」に出会うことってありますよね。たとえばこんな場面です。
- お気に入りの白いブラウスの襟や脇が、うっすら黄色くなっている
- ケースを開けたら、なんとなくこもったにおいがする
- 薄手のニットに、小さな穴がぽつんと空いている
- たたみジワや、ハンガーの跡が肩に残っている
「ちゃんと洗ってからしまったのに」「一回しか着てないのに」と、がっかりしますよね。しかも気づくのは翌年なので、今年の夏に着ようと思っていた服を、慌てて買い直すことになったりもします。
でも、これはあなたが雑だったからではないんです。汚れや湿気は目に見えないところで、時間をかけて少しずつ服に影響していきます。しまうその日には、気づきにくいのが当たり前なんですよね。だからこそ、仕組みを知って先回りしておくのがいちばんの近道です。
黄ばみ・虫食い・型くずれが起きる理由
まずは、なぜこんなことが起きるのかをやさしく整理しておきますね。理由が分かると、どこに手をかければいいかが見えてきます。
黄ばみは「残った汚れ」が時間とともに変わるから
黄ばみの一般的な原因は、落としきれなかった皮脂などの汚れが、時間とともに変色することです。見た目がきれいでも、襟や脇、袖口には皮脂や汗の汚れが残っていることがあります。しまった直後は分からなくても、長い間置いておくうちに色となって表れてくるんです。
虫食いは「汚れ」と「暗くて静かな場所」が重なるから
衣類につく虫は、食べこぼしや皮脂などの汚れがついた服を好むと言われています。とくにウールやシルクのような動物性の繊維は狙われやすいとされています。暗くて人の出入りが少ないクローゼットの奥は、まさに条件がそろいやすい場所なんです。
においや型くずれは「湿気」と「詰めこみ」から
乾ききっていない服や、ぎゅうぎゅうに詰めた収納は空気が動きにくく、湿気がこもりやすくなります。それがこもったにおいの原因になることも。さらに上から重さがかかり続けると、シワや型くずれにもつながってしまいます。
しまう前・しまうとき・出すときにできる工夫
ここからは、道具がなくても今日からできることを場面ごとに紹介します。全部やらなくても大丈夫。できそうなものから、ひとつずつで十分です。
一度でも着た服は、洗ってからしまう
「一回しか着てないし、きれいだからいいか」と思う服こそ、洗ってからしまうのがおすすめです。皮脂汚れは目に見えないので、着た回数に関係なく残っていることがあるんですよね。
- 襟・脇・袖口など、肌にふれる部分を意識して洗う
- 洗濯表示を確認して、家で洗えないものはクリーニングも検討する
- 食べこぼしのシミは、しまう前に落としておく
クリーニングから戻ってきた服は、ビニールカバーをかけたまましまわず、外しておくと湿気がこもりにくくなります。
「乾いたかな」と思ったら、もうひと乾かし
表面がさらっとしていても、縫い目や厚手の部分には湿気が残っていることがあります。しまう前に、晴れた日の午前中などに陰干しでもう一度風を通しておくと安心です。取りこんだ服は、熱がこもったままにせず、しっかり冷ましてからたたみましょう。
ぎゅうぎゅうに詰めず、湿気のこもりにくい場所へ
収納ケースやクローゼットは、少しゆとりを残して入れるのがコツです。詰めこみすぎないと空気が動きやすく、服どうしが押しつぶされにくくなります。
- 重いものは下、軽いものは上に重ねる
- 床に直接置かず、すのこなどで少し浮かせる
- 壁にぴったりつけず、すき間をあける
- 防虫剤を使うなら、種類を混ぜない
防虫剤は、種類によっては一緒に使うことで衣類にシミが出ることがあるとされています。使うときはパッケージの注意書きを確認して、1種類にそろえておくと安心です。
冬服を出したら、まずは風に当てる
しまっていた冬服は、出してすぐに着るより、半日ほど陰干しして風に当ててあげるのがおすすめです。収納中のこもったにおいや、防虫剤のにおいが和らぎやすくなります。手を動かすのは、ハンガーにかけて窓辺に並べるところまで。あとは風に当てておくだけです。
シワとにおいは、出した日にリセット
たたみジワが気になる服は、浴室にかけておくのもひとつの方法です。入浴後の湯気がこもった浴室に少しのあいだ吊るしておくと、シワが伸びやすくなります。そのあとは湿気を残さないよう、風通しのいい場所でしっかり乾かしてくださいね。
道具に頼ると、もっと楽に
工夫だけでも十分ですが、「毎年のことだから、もう少し楽にしたい」という人は、道具に任せるのもひとつの手です。どの工夫をどう楽にしてくれるかで選ぶと、迷いにくくなります。
湿気が気になるなら、除湿剤や通気性のいいカバー
「よく乾かす」「湿気のこもりにくい場所に置く」を助けてくれるのが、除湿剤や不織布などの通気性のある収納カバーです。クローゼットの奥や押し入れなど、空気が動きにくい場所に置いておくと、湿気対策の手間をひとつ減らせます。交換時期の目安が分かりやすいタイプを選ぶと、替え忘れにくくて地味にうれしいですよ。
虫が心配なら、防虫剤を1種類にそろえて
防虫剤は、清潔な状態でしまうことと組み合わせる「対策のひとつ」として考えると選びやすいです。においが苦手な人は、無臭タイプを選ぶ方法もあります。収納するケースの大きさに合ったものを、表示どおりに使いましょう。
型くずれを防ぐなら、肩に厚みのあるハンガー
ジャケットやコートなど吊るしてしまう服は、肩の形に合った厚みのあるハンガーにかけると、肩先に跡がつきにくくなります。重みで伸びやすいニットは、ハンガーより、たたんで収納するほうが向いています。
シワをすぐ取りたいなら、衣類スチーマー
冬服を出した日にすぐ着たい人には、ハンガーにかけたままシワを伸ばせる衣類スチーマーが合いそうです。アイロン台を出す手間がないので、忙しい朝にも取り入れやすいんですよね。
よくある質問
Q. 一度しか着ていない服も、洗ったほうがいいですか?
はい、洗ってからしまうのがおすすめです。皮脂や汗の汚れは見た目では分かりにくく、着た回数が少なくても残っていることがあります。来年気持ちよく着るための、ちょっとした下準備だと思ってみてくださいね。
Q. 防虫剤を入れておけば、虫食いの心配はなくなりますか?
防虫剤は虫食い対策のひとつですが、それだけで防げるとは言いきれません。汚れを落とした清潔な状態でしまうこと、詰めこみすぎないことと合わせて取り入れるのがおすすめです。
Q. 去年ついてしまった黄ばみは、落とせますか?
素材や黄ばんでからの時間によって、落ちやすさが変わります。まずは洗濯表示を確認して、家で洗えるものはていねいに洗い直してみるのもひとつです。大切な服や判断に迷うものは、クリーニング店に相談すると安心です。
Q. 冬服を出したときの防虫剤のにおいが気になります。
出した日に陰干しして、風に当てる時間をとってみてください。気になる場合は、来年から無臭タイプの防虫剤を選ぶ方法もあります。
まとめ
夏服は、一度でも着たら洗って、しっかり乾かしてからしまう。収納は詰めこみすぎず、湿気のこもりにくい場所へ。冬服を出したら、まずは風に当てる。この3つを意識するだけでも、来年の衣替えはぐっと気楽になるはずです。
来年の初夏、ケースのふたを開けたら、白いTシャツが白いまま待っていてくれる。そんな小さな安心があると、季節の変わり目もごきげんに過ごせそうですよね。
